経年変靴レポ|三交製靴 ラギッドシューズS-3 -9



ラギッドシューズS-3、9ヶ月目です。

我がシュークロークというか下駄箱のエース、S-3。
初めからこの靴を買っていたら、今ほど靴を買い集めることがなかったのだろうかと思うことも有りますが、果たしてそうでもなかったろうなとも思います。
いろいろな靴、ブーツを履いてきて、自分の感性に出来たヒダに引っかかった。
そうでなければ、安そうな靴くらいにしか思わなかったかもしれません。

しかしそれだけに、靴に頓着がない人にこそ履いてもらいたい靴でした。
そういう人にも、なんかいいぞという靴になり得る靴だったと思います。

さて、今回の手入れ。

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汚れ落とし 水拭き
保革    Tapir レーダーフレーゲクリーム(無色)



手順はいつもどおり。
タオルを濡らしてよく絞り、全体の汚れを拭って、ごく少量のクリームを全体に伸ばして、豚毛ブラシでブラッシング。
少し置いたら、馬毛ブラシ、乾拭きの手順です。
月一で手入れをするなら、これくらいのカンタンさが楽でいいです。

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ステッチが細かく、丁寧。
9分仕立てということなので手縫いだと思うのですが、縫い目のピッチが細かいです。
これを手で縫うのかと、職人さんのワザに感動します。
それと共に、その技術はもう失われたのだと思うと、ものづくり大国とは何なのか、それを守るというならば制度ではなく、自らが飛び込む必要があるのではないかとも考えさせられます。

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樹脂製ウェルトなのかなと思うくらいに表情のなかったコバ周りは、コバの塗装が割れて、ウェルト、ミッドソール、アウトソールの3層がバラけました。
防水性はともかくとして、ここはバラけた方が好きです。
トリッカーズもバラけますね。

三交製靴の靴はじっくりと見るたびに、あの価格で、この技術で作られていたのかという驚きと、それがもう失われたという寂しさを感じます。
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