
日本伝統、鹿革、漆。男はそんなウンチクに弱いものです。
結婚式の引き出物としてもらったカタログギフト。
そろそろ決めなきゃいけないなとパラパラとページをめくりながら、めぼしい物もないので缶詰でも頼むかなと思っていたところ、目に飛び込んできた文字。
「鹿革」「漆」
ん?とページを戻ってみると、おばあちゃんの印鑑入れのような小さなポーチの写真。
「印傳」と書かれていました。

イン、バク?って何だ?と調べてみたところ、イン・デンと読み、鹿革に漆で絵柄を刷ったものとのこと。
印傳、もしくは印伝とも書くそう。
古くは甲冑に使われたりもしたそうです。
ちょうど、ズボンのバックポケットに財布を入れなくしたら、休日に財布を持ち歩くのが億劫になったので小銭いれを探していました。
Ettinger、GANZOなどの馬蹄形かボックス形のもので探していたのですが、どれもいいお値段で、小銭いれのために大枚叩くのもなあと思っていたところだったので、ポーチ形なのが気になりますが物は試しだと注文しました。

カタログギフトなので絵柄と色は選べず、この黒地の鹿革に、赤いトンボが漆で刷られている印傳の代表的な絵柄のみ。
注文してから2週間ちょっと、昨日到着。
印傳は、山梨県の甲州印傳が有名で、日本の伝統的工芸品として認定されているそうです。
印傳屋という屋号の会社がどうやらいろいろうまくやっているようで、東京の青山などにお店を出しているそう。
JAM HOME MADEと提携した商品を発売していたり。(僕としてはそれはマイナス評価なんですけど)
今回のものは、その印傳屋ではなく㈲池田商店というお店のものでした。
使っているうちにヌバックのように起毛している地の部分が潰れて光沢が出てくるようです。
また、印傳は、小銭いれだけでなく、長財布、印鑑入れなどの商品があるそうです。
山梨県に旅行に行く際には、いろいろ印傳のお店を見てみたいと思います。
このモノ自体は、縫製がすごいとか、雰囲気があるとかそういうことはなくて、おみやげ屋さんにありそうな感じだなという感じです。
モノが悪いとかではなく、いい意味で普通。
気負いなくどんどん日常で使うもの、という感じです。
でも、そういうものこそ長く使えたりします。
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