日記|続・革靴についたカビ臭さは消せるのか(水洗い編)



革靴が臭ったら、もういっそのこと丸洗いをしてしまおう。


先日の記事で、カビ臭さが染み付いた古靴の臭いを重曹で消せるかを試してみた。
→Reboot 2015/04/04 「日記|革靴についたカビ臭さは消せるのか」

結果としては、長期的に見れば緩和されるだろうという程度の効果であった。
でも、しつこいカビ臭さに対してはというだけで足臭にはもっと効果があると思う。

たぶん。


カビ臭も重曹ソックスでだんだんと薄れてくるだろうとは思っていても、やはり気になる。
気になるならいっそのこと、一度丸洗いをしてしまおうということで、この靴も水で丸洗われることになった。

ただ、今回の靴はペッカリーという初めての革。
普通の革であれば、過去にオイルドレザーもカーフも何度も丸洗っている。

→ Reboot 2014/04/07 「CHIPPEWA27899 丸洗い」
→ Reboot 2013/12/14 「【経年変靴レポ】安藤製靴250-4 「温水浴」」
→ Reboot 2013/02/26 「REDWING 8268-9」

ざっと調べてみたけど、記事にしているだけでもこれくらい。

革靴を水洗いすることには慣れているというかそこまで抵抗はない。
でも、最近は「そこまでやらない方がいいんじゃないかなー、特に古い靴は」と思っていただけに、最終手段にしていた。

古い靴、ペッカリー革。

影響はどうなるか、失敗したら最悪履けなくなることは覚悟しなければならない。
三交製靴はもう、ない(まだだけど、2014/4/10時点でもう注文できない)のだから。

いつもであれば、靴のリフレッシュのため、定期的な大掃除という感じで丸洗いを行っているが、今回はカビ臭さを落とすためということで、洗剤はいつものLEXOLのレザークリーナーではなく、洗剤は除菌、防臭を目的に選定した。


まず下準備


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いきなり洗剤でゴシゴシと丸洗いをする前に下準備。

革に水分が浸透しやすいように表面の油分、脂分を落とすため、M.モゥブレイのステインリムーバーでアッパーを拭いた。
そうしてから、流水でアッパーを濡らしていく。

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全体が十分にしっとりしたところで、

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全体を1時間ほど水に沈めた。
これは、このあとの工程で洗剤が奥まで浸透するように。

洗い


今回は、たぶんLEXOLは臭いを除去する効果はあまりない気がしたのでLEXOLレザークリーナーではなく、僕が絶大なる信頼を寄せているエマールを使った。

カビ臭を消し、フローラルな香りが、靴を包んでくれることを祈る。

浸けている水を新しくして、エマールを投入。
投入量は、おしゃれ着洗いと同じ量にしてみた。

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泡ぶくぶく。
このまま、1時間浸けておいた。

殺菌


染み付いた臭いを落としても、原因を取り除かないと再発の可能性がある。
革の奥に潜むカビ菌を除去する。

アルコールにでも浸けられればいいんだろうけど、そこまでする勇気は無い。

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ビオレの泡ハンドソープだ。
今回は、自分としてはかなりチャレンジング。
一つも皮革用の洗剤を使っていない。

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自分の手を洗うよりも丁寧にやさしく洗う。
そっと撫ぜるように、そして皮革の組織に泡が浸透するように。

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洗い終わったら泡を流して、また水に1時間浸ける。
エマール、ハンドソープを完全に落とすために、この工程で3回水を交換した。

乾かす


以上の工程を経て、たぶんキレイになったP-1。

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ほのかにエマールの香り。

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水が滴るくらいびっしょりなので、タオルで全体の水分をふき取り、中に新聞紙などの紙を詰めて形を整えつつ、水分を吸収させる。

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水が滴らなくなったら、シューツリーを入れて、干す。
この干す肯定が一番注意が必要だ。

なぜなら、このまま完全乾燥させてしまうと靴がカリカリのビーフジャーキーになってしまう。

だから、表面がしっとりくらいの半乾き状態で一度クリームなどで脂分を補給しておいてやる。
そして完全に乾いたら、またたっぷりとクリームなどで保湿、保革してあげればいい。

それだけに、乾燥の状況は常に見張っておく必要がある。

そこを失敗すると、靴はオシャカ。
注意が必要だ。

保革


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3日間乾燥させ、靴の中の湿り気が完全になくなったたあと、徹底的に保革してやる。
今回は、いつもはもったいなくて使わないコロニルディアマントを贅沢使いしてやった。
最初にM.モゥブレイのデリケートクリーム、そのあとコロニルディアマント。
そのあと、色の抜けた箇所があったので、M.モゥブレイの黒のシュークリームで補色をした。

あと、レザーソールの手入れも、念入りに。

完成


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カビの臭いは、完全除去とはいかなかったが、かなり薄らいだ。
まあ気にならない程度にはなった。

やろうかやらないか迷うくらいなら、やってよかったという結果にはなったので一安心。

でも、正直な話、丸洗いはアッパーのためにはいいかもしれないけど、ソールの内部はどうなんだろうか。
詰め物とかに悪影響があるんじゃないかなーという気がする。
だからしっかり乾燥させる必要があるんだけど。
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