ただひとつの一生モノ、身体のメンテを忘れずに。人間ドックに行ってきました|日記


一生モノと呼んで革靴や時計を愛でていても、趣味嗜好が変われば手放すし、壊れれば捨てる。
それよりも、もっと前から、それこそ生まれたときから持っている、意外と忘れがちな一生モノ。

そう、僕らの精神と魂の乗り物たるこの身体。これ以外に一生モノはあり得ない。
この身体は恒常性があるとはいえ、やはり定期的なメンテは欠かせません。

今年の友人からの年賀状に、35才を過ぎ人間ドックを無傷で過ぎられないというようなことが書いてあり、ほーそういうもんかあくらいに思っていました。

そんなことも忘れていた今夏、家族の大病があり、よくよく親戚の罹患歴を聞いてみると、あれ?僕ってもしかしてその病気(かかったらショックでガーン!と言ってしまいそうなやつです)のサラブレッドなんじゃないの?という疑惑。
そういや最近、胃が痛いなあと気になりだし、ただちに人間ドック半日コースを受けてみました。

半日コースは通常は胃部の検査はバリウム検査ですが、異常が見つかればどのみち胃カメラをやるのでオプションで胃カメラに。
人生初胃カメラは比較的苦しくないという鼻からを選択。
でも鼻からだと何か見つかったときには結局口からやり直すので、だったらはじめから口からの方がいいという説もあります。

人間ドックとはいうものの半日コースなので内容的には職場で受けている健康診断に超音波エコー検査や肺活量の検査などが加わった程度です。
そしてとにかく気になっていた胃カメラも、思ったほど大変ではなく、初めてとは思えないほど上手でしたよと看護師のおばちゃんにお褒めの言葉を頂戴しました。
「何か」が見つかることもなく鼻からで終了でき、ほっと胸を撫で下ろしました。

のもつかの間。
とりあえずドック当日の検査結果報告で、胃カメラの結果、萎縮性胃炎であることを伝えられました。
萎縮性胃炎とは、多くはピロリ菌が胃部にいると起こりやすい、慢性胃炎が続いて胃の組織が薄くなっているような状態のこと。
この萎縮性胃炎が悪化していくと腸状皮化生という胃の粘膜が腸の粘膜のように変化してしまう前胃がん状態に移行します。
これはほっとしている場合ではなく、すでに胃がんへのホップ・ステップ・ジャンプで言えば、ホップということ。

この原因の多くがピロリ菌とされており、ただちに除菌を勧められました。
以前は保険を使えなかったピロリ菌の除菌ですが、今は人間ドックなどの検査結果があれば保険適用で除菌可能とのことです。
ちなみに、一度変性した胃の組織はピロリ菌を除菌したからといってただちに良くなる(もとに戻る)ものではないとのことです。

どうやら僕は戻れないレールを止まることのないトロッコに乗って走り出しているようです。
あとはどれだけ全力でブレーキレバーを引き続けられるか。


ドック受診後、ただちに近所の胃腸科を受診。
事情を説明し、検査をするとやはりピロリ菌がいるとのことで、そこからピロリ菌を除菌すべく1週間胃薬と抗生物質を多量に飲み続けました。
初めは多量の抗生物質に腸がやられてお腹が痛くて痛くてしかたがなく、ピロリ菌が死滅するか僕が死ぬかの1週間デスマッチかと覚悟しましたが、3日目くらいからは身体も慣れたのか腹痛も落ち着き、無事に1週間薬を飲みきり、あとは10月の再検査でピロリ菌が死滅しているかを検査するのみです。

そしてドックから3週間後、検査結果が来ました。
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要精密検査の内容は、ドック後に聞いていた内容なので特にショックを受けることもありませんでしたが、要観察後再検査欄に初めて見る「鳥肌胃炎」という言葉。
これをネットで調べてみると、「高悪性の胃がんになりやすい胃炎」という結果が出てきて、震えているのが今ここです。

あれ、この一生モノもう終わりが見えてるんじゃない?という不安。
クラックくらいは入っているか、いやもうすでに、いやまさか。

父親に報告したところ、ステルスって胃がんが胃カメラでもわからない一番おっかないらしいやつらしいなあと胃がチクリと痛むことを。
父さんそれはステルスではなくスキルスだよあながち間違いでもないけどと返すのが精一杯でした。

とりあえずピロリ菌除去はすでにやっているので、あとできることは胃にやさしい生活を始めようということくらい。

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ガバガバと1日多ければ10杯くらい飲んでいたコーヒーをやめて、今はルイボスティーか黒烏龍茶か水を飲んでいます。
千葉県がんセンターの中にスターバックスコーヒーの店舗があるくらいなので飲み過ぎなければ大丈夫なんでしょうけどね。

これからその日が来るまで毎年の検査と胃に優しい生活を続ける。
すでに水面下で僕の戦いは始まってしまったようです。

あーもう手入れに手間のかかる一生モノだなあ、それがまた楽しみだけど!と強がりを言ってみる。

みなさんも、特にまだ若い人も、早めかつ毎年の人間ドック受診しましょう。

胃に限らず、がんセンターの患者さんは若い人も多いですからね。
胃については胃潰瘍なら可逆的変化ですが、萎縮性胃炎だと不可逆的変化なので進んだ駒は戻れません。
特にピロリ菌除去は大事。本当に。
僕は以前から父親に除菌を勧められていました(父は数度胃潰瘍で入院歴があり、胃にはすごく気をつかっています)が、そのうちね〜なんて調子でした。

そもそもピロリ菌という名前がもうナメてかかってしまう間抜けさがあるからいけないと思うんですよね。
即癌菌とかもっと震え上がるような名前に改名してほしい。
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