白木と漆塗りの大館曲げわっぱを比較|日記


ふき漆塗りの曲げわっぱと、無塗装の白木の曲げわっぱ。

どちらも大館曲げわっぱですが、作成した工房が違うので比較してみるとけっこう違います。
白木の方は柴田慶信商店、ふき漆の方は不明です。
価格はどちらも8,000くらい。

最初に、画像からではわからない違いとして、ふき漆の方は、漆を塗っているためか固く、白木の方は素の仕上げのため表面がうっすらと毛羽立っているためかやわらかな手触りです。
蓋をしめたときの音は、ふき漆の方は「カタッ」、白木の方は「コトッ」という感じ。

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角の部分の処理の違い。
手前のふき漆の方は、よくあるいわゆる曲げわっぱのように蓋の天板と本体の底板に角が残っている、いわゆる曲げわっぱと言われると想像する形。
対して、柴田慶信商店の白木の曲げわっぱは、この角の部分の仕上げが丸みをおびており、これが数ある大館曲げわっぱの工房の製品の中から購入しようと思った理由の一つです。
ここが丸いほうがやさしい印象になるのと、ひっかかったりぶつかったりすることで壊れることが少ないんじゃないかなあという気がします。

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蓋を開けて見比べてみると、大きさと漆の有無以外の違いは対してない気がします。

ふき漆のほうが外周の板の部分の分くらい、やや大きいので、
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内側にすっぽり入るかなと期待していたのですが、本体はちょっと無理をすれば入りますが。

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蓋まで締めると壊れそうです。

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仕切り板もけっこう違います。
ふき漆の方は仕切り板は漆塗りではないのと、蓋同様に角の面取りがされておらず、エッジが立っています。
柴田慶信商店の白木の方は、完全に面取りされています。

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あと比較して一番大きな違いとして驚いたのは、大館曲げわっぱの大きな特報である秋田杉の木目のつまり具合。
木目が詰まっているので丈夫というのが特徴なんですが、白木の方はこのとおりギュッと詰まっているのに対し、ふき漆の方は普通の杉材というくらいの木目。
これが天然秋田杉と間伐されて管理された秋田杉の違いだとしたら、かなり大きな違いですね。
天然秋田杉の伐採が禁止されて材が採れなくなったのが惜しまれた理由がわかります。

やはり全体的な出来、仕上げは柴田慶信商店の白木の方がいいですね。
柴田慶信商店の漆塗りの弁当箱は2万円以上しますから漆を塗っていて価格が同じなら、当然といえば当然です。

今回、柴田慶信商店の方はネットで情報を調べてネットで注文し、ふき漆の方は、時間がなかったので半日だけでしたが情報なしで文字どおり足で探しました。

ネットの情報はすでに誰かが知っている情報なので誰も知らないようないいものと出会いたいなら「足で探す」しかありませんが、いいものを見分ける知識と、情報網が必要です。
山奥に住む名人の作る知るひとぞ知る逸品を求めるのでなければ、ネットで購入するのが効率がいいですね。
足で探すのは素人には難しいなと今回は感じました。
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