シン・ゴジラは現実の皮を被った虚構のフリをした現実|日記

fc2blog_20160819015600fa1.jpg

虚構なのか、現実なのか。

不意にネタバレを食らう前にシン・ゴジラ観てきました。
iMAXと通常、両方観ましたが、この映画はiMAXで観た方がいいです。
映像がクリアである必要はないのですが、迫力と音響に2点が重要。
視界いっぱい、轟く音響がたまらないですね。

もうそろそろネタバレしてしまっても、もう問題無い時期かなと思い、感想を。

さて、現実の世界に虚構の存在ガッズィーラ、言い難いな、ゴジラが現れたらどうなるか。
その虚構に対し、現実でどう対処するかというのが面白い。

虚構の脅威に対し、現実のもので対処するなら自衛隊です。
対怪獣のスペシャルフォースはありません。
メーサー兵器もありませんから機関砲やら誘導弾、ふつうの戦車で対処します。

怪獣出現を想定した出動根拠は整備されていませんから、そのとき、自衛隊は法律のどの条文を根拠に動くか。
いきなり、緊急出動!ではなく、出動の根拠を検討します。

また、対ゴジラの作戦の実現性はともかく、その作戦に必要な物資、資材の調達はすべて現実にあるものから調達する。
徹底して、現実対虚構です。

虚構を相手に我々はどう現実で対処するか。
まあなすすべもなく蹂躙されていくわけですが。

一転して、対ゴジラの最終作戦、ヤシオリ作戦開始後は徹底して特撮。
もちろんメーサー兵器は出ません。ここで出てくる兵器も現実のものを用いたものです。
無人新幹線爆弾に無人在来線爆弾。
うん、まあ出来なくはない、かな?
そして、数年前に見たコンクリートポンプ車。

ヤシオリ作戦が功を奏し、ゴジラはマックシェイクを飲み過ぎて腹を壊した小学生のように凍結。
ただし、東京のど真ん中でゴジラを凍結し続けなくてはならない。

はぁ〜、これからずっとそんなことを続けるのか、難儀だな〜。映画の話だからいいけどさと終わりにしたいところなんですが、同じことが現実にもあるんですよね。

このシン・ゴジラは東日本大震災による福島第一原子力発電所事故の暗喩であることは、明らかにされています。
事故の対処のため、ヤシオリ作戦のような決死の作戦の成否を、日本中が固唾を呑んで見守ったことが実際にありました。
そして、原発は今も冷却を続けなくてはならず、根本的な解決は未だならず。

ゴジラは虚構ですが、虚構を通して現実を見る、そんな感じでしたね。

観てから数日、頭からヤシオリ作戦時のBGM、「宇宙大戦争」が離れません。

考え過ぎかもしれませんが、ゴジラ上陸時に万全の避難準備をして逃げ遅れた親子がマンションごとゴジラにやられるんですが、災害時の避難は万全の準備をしている暇があったら、とにかく身体だけでも逃げろという示唆だったのかなとか、観たあとにいろいろ考えてしまいます。

まだ観ていない方も、ぜひ見たほうがいいです。
核心部分のネタバレは避けたつもりなので、きっと楽しめると思いますよ。

ところで庵野監督作品にシン・ゴジラというタイトル。
そして、宇多田ヒカルの活動再開、ニューアルバム発売決定。
きっとシン・エヴァンゲリオンの予告があるぞと思っていましたが、ありませんでした。
でも予告がなかったことに気がつくのに観てから数日後、そういえば予告なかったなとはたと気が付きました。
そのくらいシン・ゴジラはシン・ゴジラとして出来上がっています。

ただ、ひとつ言うなら、ちょっとエヴァ的演出が強すぎたかな。
これは監督が意図しているのか、監督の体臭なのか。
そこは抑えてもよかったんじゃないの?とも思いますが、エヴァファンへのサービスなのか。
そこでニヤリとする人も多いようですが。
関連記事

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する